4月の韓国総選挙で出馬の意欲を示していた文喜相(ムン・ヒサン)国会議長の長男●(=析の下に日)均(ソクキュン)氏が、26日までに断念に追い込まれた。与党内で世襲批判への懸念が強まったことが背景。韓国メディアによると、国会議員を6期務めた文議長は今期限りで引退の見通し。
文議長は1992年の初当選以来、北部・京畿道の議政府の選挙区から出馬してきた。与党「共に民主党」の議政府地域の組織幹部を務める●(=析の下に日)均氏は、同区から後継者として出馬する意向だった。
これに対し「選挙区世襲」との批判が起きた。文議長が国会で野党の反対を押し切り与党主導の法案を処理したことについても、野党から「(与党に)息子を公認してもらうため政権に忠誠を尽くした」との非難を浴びた。●(=析の下に日)均氏は当初「親の七光は断固拒否する」と反論したが、与党内でも「公正の価値(への認識)が高まっている中、国民感情からは納得しがたい」との声が強まった。
●(=析の下に日)均氏は23日、声明で「私事より党を優先する」と不出馬を表明した。(共同)