週明け27日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は5営業日続落し、前週末比453・93ドル安の2万8535・80ドルで取引を終えた。1日の下げ幅としては昨年10月以来の大きさ。中国を中心とした新型コロナウイルスによる肺炎拡大が世界経済に与える影響が懸念された。欧州株も大幅に下落し、世界的な株安の連鎖が続いた。
投資家がリスク回避の姿勢を強め、ダウ平均の下げ幅は一時、550ドルに迫った。5営業日続落は昨年7~8月以来。中国との人の往来が減るとの見方から、航空会社やカジノといった旅行関連銘柄の下落が目立った。半導体のインテルなどIT関連株も売られた。
ハイテク株主体のナスダック総合指数も175・60ポイント安の9139・31と続落した。
ニューヨーク原油先物相場は、エネルギー需要が減少するとの警戒感から5営業日続落し、指標の米国産標準油種(WTI)が約3カ月ぶりの安値で取引を終えた。(共同)