総務省は27日、今春に商用サービスが始まる第5世代(5G)移動通信システムの次の世代である「6G」をめぐり、実現に向けた総合戦略を議論する有識者会議の初回会合を開催した。今夏に工程表や政策支援などをまとめる。有識者会議の座長を務める東大の五神真総長は「多様な人が共生する社会を実現するには、情報通信技術の革新がカギとなっており、それを支えるビヨンド5Gへの期待は高まっている」と述べた。
今後はNTTや東芝の関係者らも入る作業部会を設け、6Gが実用化される令和12(2030)年頃の通信インフラに求められる機能や必要な技術、6Gの円滑な導入に向けた政策の方向性などについて議論する予定だ。