米、20年度赤字1兆ドル超 議会見通し、8年ぶり





米ホワイトハウスで記者会見するトランプ大統領(UPI=共同)

 米議会予算局は28日、2020会計年度(19年10月~20年9月)の財政赤字が1兆150億ドル(約110兆7千億円)で、12会計年度以来8年ぶりに1兆ドルを突破するとの見通しを発表した。社会保障費や国債の利払い費が増加し、30年度には1兆7420億ドルに達する。財政悪化は金融市場の波乱要因になりかねない。

 19会計年度の赤字は9840億ドルで、20年度は3・2%拡大する。その後も1兆ドル規模の赤字が続く見込みだ。主因の一つの利払い費は、債務膨張と金利上昇によって30年度には8190億ドルに達し、20年度の2倍超となる。

 実質国内総生産(GDP)成長率に関しては、20年は2・2%と予測した。米経済の実力とされる2%弱を上回るものの、その後は成長が鈍化して2%を下回ると分析した。トランプ米大統領は大型減税などで3%成長を目指しているが、実現は難しそうだ。(共同)



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