トヨタ自動車は29日、中国に四つある全完成車工場の春節後の操業再開時期を、当初予定の2月上旬から10日以降に延期すると明らかにした。新型コロナウイルスによる肺炎の拡大の影響を受けたもので、生産活動の停滞が長引けば業績に悪影響を及ぼす恐れがある。
中国では、現地当局が企業活動を規制していることに加え、部品供給の問題も懸念されている。トヨタはこうした状況を見極めた上で、具体的な再開時期を判断する。
合弁会社「一汽トヨタ」の3工場は2月3日、「広汽トヨタ」の1工場は同4日の再開を予定していた。2018年は、一汽トヨタが「カローラ」や「クラウン」など計約72万台、広汽トヨタは「カムリ」や「ヤリス」など計約60万台を生産している。