産業用ロボット大手のファナックは29日、令和2年3月期連結業績予想について、昨年7月、同10月に続く3回目の修正を発表した。売上高は前期比20・3%減の5067億円、営業利益は50・6%減の806億円、最終利益57・3%減659億円の見通しで、過去2回と違い上方修正となった。
昨年10月時点の予想は、売上高5045億円、営業利益691億円、最終利益579億円。米中貿易摩擦に伴う製造業の世界的な設備投資抑制の影響で受注が大幅に落ち込んだが、令和元年10~12月の連結売上高が前年同期比16・9%減の1255億円で、同7~9月の22・1%減から改善し、自動化・省力化を目的とした設備投資が回復しつつある。
1~3月の想定為替レートは1ドル=100円、1ユーロ=115円と据え置いた。
同日発表の4~12月期連結決算は売上高が前年同期比22・1%減の3864億7300万円、営業利益が48・8%減の686億1400万円、最終利益は56・1%減の565億2200万円だった。