30日午後0時55分ごろ、東京都大田区仲六郷のインド・ネパール料理店「タンセンビュー」で、店を訪れた経営者のネパール人男性が店内の客席で男性2人が亡くなっているのを発見し、近隣の店舗を通じて110番通報した。
警視庁蒲田署によると、2人はいずれも同店従業員でインド人の40代男性とみられ、1人は長椅子の上にあおむけで倒れており、もう1人は椅子に腰かけた状態だった。遺体に目立った外傷はなく、店内に荒らされた形跡はなかった。
発見時、ナンを焼く窯で木炭が燃えており、店内からは高濃度の一酸化炭素(CO)が検出されたという。同署はCO中毒の可能性があるとみて、事件と事故の両面から2人が死亡した経緯を調べている。
現場は京急線六郷土手駅そばの飲食店が立ち並ぶ一角。経営者の男性は別の共同経営者から「従業員と連絡がつかないので、様子を見に行ってほしい」と頼まれて店を訪れていた。店のドアは未施錠で閉められた状態で、店内の照明はついていなかったという。