【政治デスクノート】合流決裂は国民民主のマリッジブルー? 結婚なら比例10議席増の試算





衆院本会議に臨む国民民主党・玉木雄一郎代表(左)と立憲民主党・枝野幸男代表=28日午後、国会(春名中撮影)

 立民太(りつ・みんた)さんから、プロポーズされた国民子(こく・みんこ)さんは悩んでいた。同棲期間を経て、いよいよ結婚ということになったのだが、先のことを考えると踏み切れない。

 「一緒になれば、使えるお金も増えるし、家賃だって安く済む。2人で協力すれば、きっと、なんでもできるさ」という立民太さんの言葉を、国民子さんは額面通りに受け取れず、逡巡していた。

 そして、こう思う。「だって、去年、ケンカしたときには、私にいじわるしたじゃない。私の話を聞かないで、俺の言うことは何でも聞けっていうし。それに、私はあなたの名字になりたくないの」と。

 立民太さんは立憲民主党、国民子さんは国民民主党のことだ。

 「同棲」を「統一会派」に、「結婚」を「合流」に、「お金」を「政党交付金」に、「家賃」を「経費」に、「なんでもできる」を「選挙で勝利して政権が取れる」に置き換えればいい。「ケンカ」は「昨年の参院選」、「何でも聞け」は「脱原発などの政策を丸のみしろ」、「名字」は「党名」と読み替えればいいのだ。

 立民と国民の合流協議を見て思うのは、なんだか結婚を控えたカップルのようだということだ。「早く結婚したい」という気持ち(合流推進派)と「私の言うことも聞いてくれないのは心配」(合流慎重派)という相反する気持ちの間(党内)で、心は揺れ動く。まるで、マリッジブルーである。

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