帝王切開術後に死亡 クリニック側に1億円超賠償命令

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 妊婦が帝王切開の手術後に死亡したのは医師の注意義務違反が原因だとして、遺族が産婦人科クリニックを運営する医療法人社団順桜会側に計約1億6千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、東京地裁であった。伊藤正晴裁判長は「医師が注意義務を尽くしていれば救命し得た」として法人側に約1億2千万円の支払いを命じた。

 判決によると、女性は平成27年1月にクリニックで緊急帝王切開手術を受けて女児を出産。術後から出血が続いたため、医師は約6時間半後に大学病院に搬送を決めたが、女性は搬送後、間もなく死亡した。

 伊藤裁判長は、医師は遅くとも術後約5時間半の時点で、学会の指針で即時の輸血や高次医療施設への搬送が求められている「産科危機的出血」に女性が陥ったと判断し、大学病院に転送する義務があったと指摘。1時間早く大学病院で治療を始めれば「致死率は相当程度低くなった」と認定した。

 女性の夫(40)は「非常にずさんな医療をされ、訴訟でも開き直りともとれる対応をされた。苦しみを負う遺族が増えないためにも意義のある判決を出していただけた」と話した。順桜会は「判決文が届いておらず、コメントは差し控える」としている。

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