【ロンドン=板東和正】ジョンソン英首相は30日、ポンペオ米国務長官とロンドンで会談した。英政府が、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の製品を第5世代(5G)移動通信システムに使用するのを限定的に認めたことなどについて協議した。
華為製品をめぐっては、トランプ米政権が安全保障上の理由で華為製品の完全排除を同盟国に訴えていた。英国はこれに応じない形になり、欧州連合(EU)からの離脱後に始まる米国との貿易交渉に影響を与える可能性が指摘されていた。
会談では、ジョンソン氏が華為製品を5Gシステムの非中核部分に限って採用する方針をポンペオ氏に説明した。今後の米英自由貿易協定(FTA)交渉についても協議した。
ポンペオ氏は29日、英政府に直接、華為製品の使用に関して再考を促す考えを示していた。