平成30年1月に生活困窮者らの自立支援を掲げる札幌市の共同住宅「そしあるハイム」で11人が死亡した火災で、住宅を運営していた札幌市の合同会社「なんもさサポート」の藤本典良代表らが1日、住宅跡地を訪れ、犠牲者を悼んだ。
跡地では藤本代表やスタッフら約20人が、僧侶の読経とともに手を合わせた。藤本代表は「寂しいという気持ちでいっぱい。このような悲惨なことが二度と起こらないよう、消防と協力して防火に努めていきたい」と沈痛な面持ちで語った。
火災は30年1月31日深夜に発生。木造一部3階建て約400平方メートルが全焼し、入居者16人のうち、48~85歳の男女11人が死亡した。入居者の多くは高齢の生活保護受給者だった。現在、跡地は更地となっている。
北海道警は、1階中央部の居室が火元とみて、詳しい出火原因を調べている。