中国の新型肺炎、死者300人超える 患者1万4449人





突貫工事で建設が進む武漢市の病院=2日(Chinatopix・AP)

 【北京=西見由章】中国共産党機関紙、人民日報によると、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染者は2日夕までに中国本土で1万4449人、うち死者は304人に上った。感染が疑われる事例も2万人近くに達し、新型肺炎の感染拡大に歯止めがかからない状況だ。

 国家衛生健康委員会の発表によると、2日午前0時までの24時間に確認された感染者は2590人で、1日の増加数としては3日連続で最高を更新した。死者は45人増えた。

 湖北省の武漢大学人民病院は、これまで感染経路として指摘されていた飛沫(ひまつ)感染や接触感染に加えて、「糞口感染」が存在すると発表した。感染者の便から新型コロナウイルスの核酸を検出したといい、患者の糞便や嘔吐(おうと)物などに対しても注意すべきだとした。国営新華社通信が2日伝えた。

 一方、湖北省黄岡市の邱麗新市長は1日夜の記者会見で、感染の予防・抑制に最善を尽くしていないとして市当局や党機関の幹部ら337人を処分したと発表した。幹部6人については免職処分にした。市民の当局への批判の高まりを受けた措置とみられる。



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