みずほ銀行は3日、個人顧客を対象に店頭での国内外の送金と外貨預金を入出金する際の手数料を4月から引き上げると発表した。国内外の送金手数料は、同行の本支店向けが5000円から8000円に、他行向けが5500円から8500円にそれぞれ上がる。外貨の出金(一律1000円)と入金(一律500円)の手数料は通貨ごとの料率で課す。みずほ銀はマネーロンダリング(資金洗浄)対策などのコスト増加が値上げの要因としている。
同行の個人向けの国内外への送金手数料の引き上げは、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が合併した平成14年4月以来、初めて。国内送金では外貨建てや国内非居住者円建ての送金手数料が引き上げられる。
また、外貨預金を現金で入出金する際の手数料は通貨ごとにみずほ銀が定める料率で手数料が課される。例えば米ドルの場合、1ドル出金するごとに2円の手数料が課されるようになる。このため、500ドル超を出金した場合の手数料はこれまで(一律1000円)より高くなる。
国内外への送金手数料は、三菱UFJ銀行や三井住友銀行も昨年に引き上げており、みずほ銀は法人向けの同手数料を1月に引き上げていた。