ピアニスト児玉麻里 東芝グラコンでベートーベン





東芝グランドコンサートでベートーベンの協奏曲第2番を演奏するピアニストの児玉麻里

 今年で39回目を数える「東芝グランドコンサート」が28日の川崎公演を皮切りに始まる。3月10日まで8都市をめぐる。

 海外のオーケストラと指揮者を招き、ソリストとの豪華共演を実現するコンサートで、今年はスウェーデンの名門で18年ぶりの来日となるエーテボリ交響楽団と、同楽団首席指揮者のサントゥ=マティアス・ロウヴァリ(34)が来日。公演ごとにバイオリンの三浦文彰(27)かピアノの児玉麻里(53)が共演する。

 3月6日の広島公演と8日の東京公演、10日の仙台公演でベートーベンのピアノ協奏曲第2番を弾く児玉は、「評判のコンサート。参加させていただけてうれしい」と笑顔で語る。

 今年はベートーベンの生誕250年だが、児玉は平成15年にピアノソナタ全曲演奏会に取り組むなど、ベートーベンの演奏には定評がある。

 「ピアノ協奏曲第2番は、青年ベートーベンによる希望と理想にあふれる曲。若さゆえの少しふまじめなところもあり、大好きなんです」

 日本ではあまり演奏されないので、広く知ってほしくて今回取り上げた。

 エーテボリ響とは2度目、指揮者のロウヴァリとは初共演だ。

 「楽しみ。3者でトリオのような、室内楽的な演奏ができるといい」(石井健)

 東京公演の問い合わせは、クラシック事務局0570・012・666。



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