--近年、大型災害が多発している
「LINEの設立には東日本大震災が大きく関わっていて、災害への取り組みは大切な柱だ。安否確認や位置情報を知らせる機能など、まだ一つ一つが点と点でしかなく、総合的な仕組みを整えていく」
--銀行や保険、金融サービスの革命に取り組んでいる
「お金は大事なものだからこそ、金融は旧来のシステムを変えず、堅牢(けんろう)であることを売りにしてきたが、スマートフォンでもっと便利にできる。硬直的な日本の社会全体を滑らかにしたいという発想から、スマホ決済を起点に注力している」
--今後のスマホ決済の方向性は
「決済サービスを始めると、預金やローン、投資、そうしたお金の出入りを家計簿で管理したいという需要が出てくる。許諾を得て顧客情報を活用することで、今の時代に合った信用を作り出すこともできる。使えるサービスが増えて充実してくると信用スコアの利便性も高まる」
--ヤフーを傘下に持つZホールディングスとの統合について
「リスクを取らないといけない。国際競争の中で、日本企業が勝っていく確率が低くなっている。座右の銘は『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』。ITの最前線に身を置いているからこそ危機感と挑戦へのワクワクの両方を感じている」
--五輪への期待は
「コンテンツの盛り上がるタイミングだ。訪日客への情報発信も強化する」