昨年10月に行われた宮城県多賀城市の配水管移設工事の一般競争入札をめぐり、予定価格を事前に教えたとして、県警捜査2課は4日、官製談合防止法違反などの疑いで同市水道事業管理者の佐藤敏夫容疑者(68)=同市市川=、公契約関係競売入札妨害の疑いで同市の水道設備会社「長尾設備」社長、長尾賢一容疑者(70)=七ケ浜町遠山=を逮捕した。
同課はいずれも認否を明らかにしていない。同課は両容疑者の間での金銭の授受の有無についても追及する。
佐藤容疑者の逮捕容疑は昨年10月1日に同市が行った配水管移設工事の制限付き一般競争入札で、長尾容疑者に対して同9月ごろ、予定価格を事前に教え、工事を落札させたとしている。
佐藤容疑者は同市で総務部理事などを務め、平成23年の定年退職後は同5月から同市水道事業管理者を務めていた。