三重県桑名市にある特定抗争指定暴力団山口組の高山清司若頭(72)宅に銃弾が撃ち込まれた事件で、正面の門に計4カ所の弾痕が確認されたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、門は木製で、銃弾は貫通したり、めり込んだりしており、周辺から銃弾の破片が見つかった。県警は今後、銃刀法違反(所持)容疑で現行犯逮捕した元山口組系組員の自称無職、谷口勇二容疑者(76)から押収した拳銃を鑑定、同法違反の発射容疑なども視野に調べる。
谷口容疑者は「拳銃で3、4発撃った」「(高山若頭の出身母体である)弘道会に恨みがあった」と供述。山口組は平成27年に分裂したが、谷口容疑者はかなり前に暴力団員を辞めていたという。
県警は山口組と対立する神戸山口組との抗争の可能性があるとみて、谷口容疑者と神戸山口組との関連を捜査している。