肺炎で最大200億円減収 花王、2年12月期予想

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 花王は4日、令和2年12月期連結業績予想を発表し、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が、最大200億円の減収要因になると予想した。消毒剤を中心に衛生用品の販売が伸びる一方で、化粧品などで中国人観光客の消費が落ち込む。

 2年12月期の売上高は1兆5100億~1兆5300億円と幅を持たせ、新型肺炎の影響が最大化した場合、売上高が200億円下振れると予想した。最終利益は1540億~1610億円を見込む。

 沢田道隆社長は東京都内で記者会見し「本当に深刻に捉えている。梅雨の時期には収束すると思うが、しばらくは影響が続くイメージで織り込んだ」と述べた。

 同日発表した元年12月期連結決算は、売上高が前期比0・4%減の1兆5022億円、最終利益が3・6%減の1482億円だった。消費税増税や為替変動の影響を受けた。

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