秋元被告を保釈 東京地裁、検察側の準抗告棄却



 保釈され東京拘置所を出る秋元司被告=12日午後7時23分

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐる汚職事件で、収賄罪で起訴された衆院議員、秋元司被告(48)が12日、勾留されていた東京拘置所(東京都葛飾区)から保釈された。東京地検は保釈を認めた東京地裁の決定を不服として準抗告していたが、地裁が同日、棄却した。検察側は最高裁への特別抗告を検討している。

 秋元被告は起訴内容を全面否認しているが、弁護側は追起訴された3日に保釈を請求。地裁は10日、保釈を認める決定をしていた。保釈保証金は3000万円。東京地検特捜部による政界事件で、否認している被告が起訴直後に保釈されるのは異例という。

 秋元被告は12日午後7時20分ごろ、多くの報道陣が詰め掛ける中、拘置所の出入り口に姿を現した。スーツ姿で硬い表情のまま、足早に車に乗り込んだ。

 起訴状などによると、秋元被告は平成29年9月、IR事業で便宜を受けたいという趣旨だと知りながら中国企業「500ドットコム」側から総額約760万円相当の賄路を受け取ったとされる。

 贈賄などの罪で起訴された「500」社側の3人のうち、2人は既に保釈。もう1人も保釈を認める決定が出ている。



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