航空機部品を輸送する米航空機大手ボーイングの大型輸送機「ドリームリフター」が12日、中部空港(愛知県常滑市)で報道陣に公開された。膨らんだ胴体が特徴で部品を積み込む際、機体後部がぱっくりと水平に開く。中部地域で生産するボーイングの中型旅客機787の部品を運ぶ。
ドリームリフターはボーイングの大型旅客機747の改造機で、長さ約72メートル、高さ約22メートル。世界で4機運航しており、中部空港には週6便が来て、中部地域で3割以上生産する787の胴体などの部品を米国の組立工場に輸送している。
この日は、三菱重工業の大江工場(名古屋市)で生産された787の千号機目の主翼を機体内部に搬入した後、米サウスカロライナ州の工場に向けて飛び立った。
輸送作業を管理するボーイング日本法人の坂本正行さんは「記念すべき千機目の出荷を非常にうれしく思っている。これからも安全な輸送を成し遂げていきたい」と話した。