北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(55)=拉致当時(13)=や田口八重子さん(64)=同(22)=ら被害者と、残された家族の苦闘を描く映画「めぐみへの誓い」の制作発表会見が13日、東京都内であり、関係者らが作品への意気込みを語った。
映画は舞台劇「めぐみへの誓い-奪還-」が原作。中学1年生のめぐみさんが下校途中に拉致される様子や、田口さんが大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員に北朝鮮で日本語を教える場面などが描かれる。3月にクランクインし、6月の試写会を経て、今夏ごろの劇場公開を目指す。
田口さんの兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(81)は「今、拉致問題に国民の意識が集中しているかどうか」と現状に危機感を示し、「映画化によって拉致解決に向けた世論が高まってほしい」と期待した。