カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐる汚職事件で、収賄罪で起訴された衆院議員、秋元司被告(48)が14日、東京・永田町の衆院議員会館で記者会見し、「起訴された事実すべてを否認して無罪を主張していく」と述べ、公判で検察側と全面対決する姿勢を示した。昨年12月25日に東京地検特捜部に逮捕されて以降、秋元被告が公の場に姿を見せるのは初めて。特捜部の調べにも一貫して否認していた。
秋元被告は、中国企業「500ドットコム」側から「陣中見舞い」名目で現金300万円を受領したなどとする起訴内容について「特定の事業者に何か便宜を図ったことは断じてない」と強調。「500」社側との関係も「非難されるような癒着した関係や、賄賂を受け取ったことは一切ない」と反論した。
一方、支援者らには「心配をかけてしまい申し訳ない」と謝罪。「まずは体力を取り戻し、3月には国会に復帰したい」と、議員活動の再開に意欲を示した。
秋元被告はIR事業への参入を目指していた「500」社側から総額約760万円相当の賄賂を受け取ったなどとして起訴された。東京地裁が10日に保釈を認め、12日に保釈された。