日本やフィリピンなどから肺炎を発症した恐れのある人が確認されたなどとして入港を拒まれ、乗客乗員約2300人を乗せカンボジア南部シアヌークビル港に到着したクルーズ船「ウエステルダム」で15日、下船が再開した。関係者によると、この日下船予定の乗客約900人のうち4人は日本人で、4人とも既に下船した。
港には未明から乗客の荷物がずらりと並んだ。順次下りてきた乗客の多くはうつむき気味で疲れをうかがわせたが、報道陣約10人がカメラを向けると笑顔で手を振る人も。出迎えた大型バスに乗り、最寄りの空港に向かった。
14日には乗客約400人が下船、チャーター機で首都プノンペンに移動するなどして帰国の途に就いた。残りの乗客と乗員の一部は16日に下船する。乗員には日本人1人がいるが下船するかどうかは不明。(共同)