東京電力福島第1原発事故の賠償金をだまし取ったとして、警視庁と福島県警の合同捜査本部は、詐欺の疑いで、福島県いわき市小名浜君ケ塚町、無職、緑川安雄容疑者(74)を逮捕した。グループで詐取金の分配などを行っていたという。一連の事件の逮捕者は13人となった。
捜査2課によると、グループは震災前の飲食店の売り上げを実際よりも水増しして請求する手口で計約5億円を詐取したとみて調べている。
逮捕容疑は平成27年2、3月ごろ、既に逮捕されている男女と共謀し、東電に虚偽の書類で請求して現金計約1300万円をだまし取ったとしている。緑川容疑者は「書類偽造には関わっていないが、詐取金の取り分はもらった」などと供述している。