高齢の女性からだまし取ったキャッシュカードを使って現金を引き出したとして、神奈川県警特殊詐欺対策室は18日、窃盗の疑いで、名古屋市千種区の自営業、高上秀一容疑者(49)=別の暴行容疑で逮捕、処分保留=を再逮捕した。認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀して平成30年7月14、15日に、不正に入手したキャッシュカード2枚を使用して東京都墨田区にあるATM(現金自動預払機)などで、計11回にわたって約165万円を引き出し、盗んだとしている。
同室によると、使われたカードは千葉市に住む当時70代の無職女性宅に、百貨店の店員や銀行協会の職員を装って「キャッシュカードを再発行する必要があります」などと嘘の電話をかけてだまし取ったもので、高上容疑者は犯行を指示するグループのリーダー格だったという。同室は余罪が複数件あるとみて、捜査を進めている。