安倍晋三首相は18日、首相官邸で開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で各閣僚に対し、大規模イベントの開催について「専門家の意見を聞いた上で開催時期の見直しの必要性なども含め、国民に適切な情報提供を速やかに行ってほしい」と指示した。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、既に宮内庁が23日に皇居・宮殿で行われる予定だった天皇誕生日の一般参賀を取りやめたほか、3月1日の東京マラソンの一般の部も中止となっている。
また、首相は感染拡大の防止に向け、「発熱などの風邪症状がみられたときは学校や会社を休み、外出を控えてほしい」と述べた上で、「社会全体の理解が必要だ。生徒や従業員が休みやすい環境整備に協力してほしい」と要請。予防のために職場以外の場所で働く「テレワーク」が有効との考えも示した。