トヨタ自動車は19日、令和2年春闘の第1回労使協議会を愛知県豊田市の本社で開いた。会合は豊田章男社長と副社長、非組合員の管理職、労働組合の3者が向き合う三角形の形式で行われ、豊田氏が労組側ではなく管理職に対し、発してきたメッセージが「いっこうに伝わっている手応えが感じられない」と批判する異例の展開となった。
トヨタグループの労働組合で構成する全トヨタ労働組合連合会が記者会見し、会合の内容を説明した。
ホンダや日産自動車も19日、労使間交渉を実施。日産は経営側が苦しい経営状態を説明したのに対し、組合側は「コストが削減される中でも、組合員の努力が業績を食い止めている」と訴えた。ホンダは人事評価を基に差をつけて支給する「チャレンジ加算」の重要性を労使間で共有した。