カナダ出身の世界的人気歌手、ジャスティン・ビーバーさんの5年ぶりとなる新作アルバム「Changes」が世界で同時発売された。ビーバーさんのメインダンサーを務める岡山市出身のMaasa Ishiharaさん(マアサ・イシハラ、本名・石原麻亜沙)が産経新聞の取材に応じた。数千人の中から選ばれたトップダンサーに注目が集まっている。
「ビーバーが5月から全米で行うツアーへの帯同が決まった。これまでにない最高のパフォーマンスをファンに見せたい」
こう意欲を語るマアサさんは1988年、岡山市のマスカット農家に生まれた。安室奈美恵さんにあこがれて小学5年生からダンスを始め、高校卒業後、就職したが半年ほどで退社。21歳で単身渡米した。
「トランク一つでロサンゼルスへ。英語もできない。お金もない」
情熱的で躍動感あるパフォーマンスが著名な振付師の目に留まり、プロデビューのチャンスを得るが、ビザの関係でいったん帰国を余儀なくされた。安室さんやAKB48のバックダンサーとして実績を重ね、2015年に再び渡米。女性R&Bグループ「TLC」のメインダンサーに選ばれ、17年にはビーバーさんのオーディションに合格した。
「自分にしかない個性やオーラを見つけないと世界では通用しない」
14日に発売された新作アルバムに先行するシングルでもプロモーションビデオに出演、ビーバーさんのそばで存在感を放っている。
「決めた道を信じ、逆境に負けない精神と覚悟を持ってあきらめずに努力し続ければ必ず道は開ける」