赤福餅で知られる三重県伊勢市の老舗和菓子メーカー「赤福」の親会社、浜田総業(伊勢市)は19日、浜田益嗣(ますたね)会長(82)が指定暴力団との取引を指示した責任を取って辞任したと発表した。1月16日付。兼務する赤福の会長も辞任した。
浜田総業によると、グループ企業の酒造会社「伊勢万」が平成12~24年に、陶器のボトルに指定暴力団の代紋が入った焼酎を製造・販売した。個人的な交友関係があった暴力団幹部からの依頼を受け、浜田氏が本数や納品日を指示していたという。
12年間で代紋入りの焼酎3466本、代紋が入っていない焼酎4714本を指定暴力団に販売。売上総額は約1500万円だった。
浜田氏は19年に消費期限の偽装問題で赤福会長を引責辞任したものの、29年に会長に復帰していた。