【シネマプレビュー】「名もなき生涯」

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「名もなき生涯」場面写真(c)2019Twentieth Century Fox

「名もなき生涯」場面写真(c)2019Twentieth Century Fox

 第二次大戦時、ナチス・ドイツに併合されたオーストリアで、ヒトラーへの忠誠と兵役を拒否し、死刑となった一人の農夫の生涯を描いたヒューマン・ドラマだ。

 国際映画祭で数々の賞を受賞してきたテレンス・マリック監督が今回、初めて実在の人物を描いた。本作は、カンヌ国際映画祭で「人間の内面を豊かに描いた作品」に贈られる「エキュメニカル審査員賞」を受賞した。

 なぜ農夫は愛する家族を残し、孤独な殉教者となる道を選んだのか。その揺るぎない信念には、敬服せざるを得ない。

 21日から東京・TOHOシネマズシャンテ、大阪ステーションシティシネマなどで全国公開。2時間55分。(啓)

 ★★★★

 (★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)

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