鳥取県米子市は20日、中絶で失われる命を減らすのを目的に、シングルマザーとなることを決めて初産に臨もうとする人への助成金を創設する計画を発表した。令和2年度には10人程度をめどに、全国から募る予定だ。
計画によると、募集対象は、初めての出産を控えた妊娠17週までの単身女性。出産予定日の3カ月前までに市民になれることなどが条件。所得に一定の制限を設ける。転入してマンションやアパートを借りる人には、住宅確保のため20万円を上限に補助。鳥取県内や島根県東部を除く遠方から引っ越す人には支援金として最大20万円を支給する。転入日の翌月から生活費補助として出産から2カ月後まで月7万円を助成する。
市の保健師や担当職員らが「出産コンシェルジュ」として、就労や出産、子育てなどに関する相談に乗りながら自立を支援。その後は、ひとり親家庭への既存の制度を活用して対応する。問い合わせは市健康対策課、電話0859・23・5451。