大阪府八尾市の認定こども園(休園中)で園児2人の体を触ったとして、強制わいせつ罪に問われた元職員の男性被告(32)の初公判が21日、大阪地裁(松本圭史裁判長)であり、被告は「いずれも否認します」と述べ、無罪を主張した。
起訴状などによると、被告は当時の園長・副園長の息子で、送迎バスの運転などに従事。平成29年夏、プール遊びの後に裸でいた女児2人に抱きついたり、胸を触ったりするなどしたとされる。
冒頭陳述で検察側は、別の保育士が犯行を目撃していたと指摘。一方、弁護側は「いずれの事実も存在しない」と主張した。
被告の逮捕・起訴を機に保育士が一斉退職し、同園は31年4月から休園。一部の保護者は、適切な対応を怠ったため子供らが転園を余儀なくされたなどとして、市や園を運営する社会福祉法人に慰謝料を求める民事訴訟も起こしている。