シャープは21日、中国山東省に生産設備や電子部品の開発、生産を手掛ける子会社を3月に設立すると発表した。親会社の鴻海精密工業が山東省煙台市に設ける拠点内に設立する。米中貿易摩擦や新型コロナウイルスの感染拡大で中国経済の先行きに不透明感が漂うが、長期的には成長が見込めると判断した。鴻海との連携を深める狙いもあるとみられる。
社名は「煙台夏智精密電子」で、資本金は1200万ドル(約13億円)。シャープが100%出資する。まずは自社の中国工場向けに製品を生産し、将来的には他社への販売も検討するという。