神戸市立東須磨小で教諭4人が同僚をいじめていた問題で、調査委員会による報告書の提出を受け、神戸市教委は21日会見し、「深い傷を受けることになった児童や保護者、被害教員らにおわびする。一丸となって再発防止に努めていく」と陳謝した。
会見で市教委の後藤徹也教育次長は「いじめ行為は社会人としてあまりに幼稚であり、恥ずかしいの一言に尽きる」と述べ、被害を把握・防止できなかった点について「市教委と学校の連携が図れていなかった」と言及した。
調査委の報告書では研修体制の不備が指摘された。後藤次長は「コンプライアンス研修のほか、教員採用など具体的な改善策を講じたい」と話した。
同市教委ではこの問題のほか、平成28年10月に自殺した市立中3年の女子生徒のいじめでも、調査メモを隠蔽(いんぺい)するなど不祥事が相次いで発覚している。後藤次長は「神戸市の教育に関する体制が制度疲労している」との認識を示し、「真摯(しんし)に受け止め反省し、組織改革を行い、学校の課題や悩みを救い上げていくことが必要だ」とした。