イラン国会選、保守強硬派が大勝へ 投票率は低迷か

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 【テヘラン=佐藤貴生】イラン国会(一院制、定数290)選挙は21日深夜、投票が締め切られて開票が進み、イランの国営英語放送局プレスTVなどは22日、反米の保守強硬派が大勝するとの見通しを伝えた。次期国会は反米色が強まることが確実になり、保守穏健派で欧米に融和的な立場のロウハニ大統領は苦しい政権運営を迫られそうだ。

 プレスTVは22日、国内で最も多い30議席が割り当てられている首都テヘランで、保守強硬派などが議席を独占する勢いだと伝えた。同派は最高指導者ハメネイ師を支持しており、国内外に起きな影響力がある革命防衛隊の支持も受けている。

 大都市部は保守穏健派や改革派の票田だったが、多数の候補が「護憲評議会」の事前審査で失格となったため、反発して投票に行かない市民が多数いたもよう。

 当局は投票率が50%前後になると予測している。これまでの最低投票率は2004年の約51%で、改革派が票を伸ばした16年の前回選は約62%だった。

 投票は締め切り時間になっても有権者の列が続いたため、一部の選挙区を除いて延長された。最終開票結果の発表は22日深夜(日本時間23日未明)以後になるとみられる。有権者は約5800万人。

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