アメリカ・カリフォルニア州で、DV(ドメスティック・バイオレンス)の被害者がコンビニでハンドジェスチャーを使って助けを求めたことが、容疑者の逮捕につながった。
アルハンブラ警察が8月31日、セブンイレブンで不審な状況が発生しているという通報を受けて警察官が駆けつけ、容疑者を逮捕したと発表した。
NBCによると通報したのは店員で、女性客が親指を4本の指の下に折り込むような仕草をしているのに気付き、警察に連絡した。
警察が公開したボディカメラ映像には、警察官が店内にいる2人組に近づき、「大丈夫ですか?ちょっと話せますか」と女性に話しかけている様子が映っている。
警察は、その後の捜査で女性がDV被害に遭っていることが判明し、逃走を試みた容疑者の身柄を敷地内で拘束したと伝えている。容疑者には別件で逮捕状が出されており、スタンガンを所持していたという。
警察は、被害者がどのようなハンドジェスチャーを使って助けを求めたかについては触れていない。
しかし、DV被害などからの助けを求める際の手段として、カナダ女性財団やアメリカの女性基金ネットワークが推奨している、片手でできるハンドジェスチャーが広く知られている。
このハンドジェスチャーは手のひらを広げた後に、親指を内側にたたみ、親指を下にして残りの指を閉じて拳を握るというシンプルな仕草だ。
助けを求めるときのハンドジェスチャー。1.手のひらを開く 2.親指を折りたたむ 3.親指を内側にして残りの指を閉じて拳を握る声を出さずに「助けてほしい」という意思を伝えられ、ビデオ通話などでもSOSを発せられる。
過去にも、このハンドジェスチャーを使って車内から助けを求めた女性が、救出されている。