イタリアで初の死者２人　感染２９人増、外出自粛も

　イタリア北部ロンバルディア州とベネト州で２１日から２２日にかけ２９人の新型コロナウイルスの感染が確認され、うち男性（７８）と女性（７５）の計２人が死亡した。イタリアで同ウイルスによる死者が出たのは初めて。ＡＮＳＡ通信が報じた。

　当局は地元住民に外出を控えるよう呼び掛け、学校やレストランなどに当面の閉鎖を要請した。同国で感染が確認されたのは計３２人となった。イタリアの保健相は対応を強化すると表明した。周辺住民ら約２５０人を軍施設やホテルで隔離する方針。　２９人のうち最初に感染が確認されたのはロンバルディア州コドーニョの男性（３８）で、１月下旬に中国から帰国した友人と２月上旬に夕食を共にしたという。男性と接触のあった人々を中心に感染が広がったとみられる。（共同）

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