肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの国内での感染拡大を受け、政府は24日、専門家会議の第3回会合を開き、総合的な基本方針の策定作業を進めた。重症化防止に向けた医療提供態勢などが柱になる。25日に対策本部(本部長・安倍晋三首相)の会合を開き、決定する見通し。
専門家会議で加藤勝信厚生労働相は「この時期に患者の増加のスピードを抑制することは、流行を抑制する上で極めて重要だ。患者数が大幅に増えたときに備え、医療提供態勢を整える準備期間にもあたる。対策を整理し、基本方針として国民に明確に示す」と述べた。
政府は重症化しやすい高齢者や持病がある人の治療を優先するとともに、感染拡大のペースを遅らせ、その間に医療提供態勢を整えたい考えだ。首相は23日の対策本部会合で基本方針の策定を指示していた。