【慰安婦問題】 独ゲーテ大キャンパスに「平和の少女像」展示～学生会長「日本の蛮行、省察し広める契機」[02/24]
▲ゲーテ大社会学館ロビーに展示中の「平和の少女像」
▲’平和の少女像「展示開幕式」
「批判哲学の産室」ドイツ、フランクフルト・ゲーテ大学内ウェストエンド キャンパス社会学館ロビーに「平和の少女像」が展示されている。24日、現地団体である「風景」世界文化協議会(代表イ・ウンヒ)によればゲーテ大総学生会(会長キラ・ベニング)主導で平和の少女像が7月16日まで5ヶ月間展示される。昨年10月28日から3ヶ月間フランクフルト文化1番地「ハウス アム ドーム」に続く展示だ。
夫婦彫刻家キム・ソギョン、キム・ウンソン氏が製作した少女像は現地時間17日に設置された。開幕式は19日、キラ・ベニング会長、フライミュラー、フリッツ・バウアー研究所副所長、ヨアヒム・バレンティン ハウス・アム・ドーム館長、ベンヤミン・オットマイヤー、ナチ教育学批判研究所教授などが参加する中で開かれた。
少女像が展示された人文学部の建物はナチと癒着してアウシュビッツの労働力を絞り取った「IG・ファルベン」本社があった所だ。戦後は米軍ヨーロッパ最高司令部が1992年まで活動した。本館にはナチの歴史に関する常設展示があり、建物の入口に記念銅版、キャンパスには犠牲者記念場所と記念板がそれぞれ設置されている。
ベニング会長は開幕式で「数ヶ月間、多くの段階を経て大学最高委員会から展示許可を得た。今回の少女像展示が歴史的に負担が大きいこのキャンパスで第2次世界大戦当時、ドイツの同盟国だった日本の蛮行を批判的に歴史的に省察し、大衆にその意味を広く伝える契機になることを願う」と話した。
フライミュラー副所長は「25年前よりナチの犯行がさらにはっきり国際的な次元で確認されたが、過去の同盟国の犯罪はそれほど知られてこなかった。これは単に言語上の問題でなく、道徳的合理化のため。日本は1990年代には過去の歴史を省察する動きがあったが、今日、その反対の動きが強くなり、教科書でも日本軍慰安婦問題が消えていっている」と指摘した。フリッツ・バウアー研究所の名称は1960年代、フランクフルト ナチ戦犯裁判を行ったフリッツ・バウアー検事長の名前に由来する。
これに先立って3ヶ月間、少女像を展示したバレンティン教授は「多くの人が作品(少女像)に関心を持ったが、全世界的にEメール テロ攻撃を受けた。日本総領事が補償金の話や韓国政府と交渉することが難しい、と主張をする時、私はこの展示が政治ではなく『連帯』の問題という事を知った」と明らかにした。
オットーマイヤー教授は「自国の犯罪を明らかにすることが重要な人々は同時に国際的に考えて行動しなければならず、また、国際的にどんなことが起きたかを正しく知っていなければならない。これはまさに再び、このようなことが起きないようにすべき問題」と強調した。
イ・ウンヒ代表は「ドイツの土地で外国の外交官たちが『表現の自由』を侵害する行動をとって、不快な歴史がもはや連帯の歴史に変わっている。多くの人がドイツの都市が公的に少女像をたてることはないだろう、というがこれもまた変わるだろう。国家主義の虚栄心と私たちの恐れなどを取りはらった連帯の歴史を盛り上げよう」とした。
開幕式ではアリランの他にも中国、台湾、フィリピンなどの民謡が演奏された。少女像のそばには第2次世界大戦当時、日本軍の蛮行を入れた写真が展示されている。現地、アルゲマイネ新聞は12日、「少女像は第二次世界大戦の日本軍の歴史で重要な部分を注目させるだろう。韓国人夫婦彫刻家は第二次大戦のうち、日本軍に売春を強要された数十万アジア女性を考えてこれを製作した。今回、展示された少女像は米国、カナダ、オーストラリアにもあって、これに先立ってハンブルグでも展示された」と伝えた。
ソース：毎日経済（韓国語）独ゲーテ大総学生会.キャンパスに’平和の少女像’展示
https://www.mk.co.kr/news/politics/view/2020/02/188363/
