消防士長らが後輩の首に血圧計を巻き付けるなどの暴行をしていた問題を受け、大阪府茨木市消防本部は2日、全職員を対象にしたパワーハラスメントに関する実態調査の結果を発表した。パワハラを受けたことがあるとした回答者が3分1以上に上り、うち半数近くが頻度を「ほぼ毎日」と回答。パワハラの常態化が明らかになった。
調査は暴行問題発覚後の昨年11月から12月に実施。全職員273人のうち225人から回答があった。
パワハラ被害の有無についての設問では、回答者の35・1%にあたる79人が「ある」と回答。被害の頻度は33人が「ほぼ毎日」とした。全員の前で大声で叱責されたり、長時間繰り返し叱られたりといった「精神的な攻撃」が最も多く、殴られたなどの「身体的な攻撃」を訴える回答者もいた。
また、パワハラへの対応については36人が「何もしなかった」と答え、「相談しても解決しないと思った」との理由が多かった。
回答には実態を具体的に記した例が53件あった。現在、調査を行っており、終了後に詳細を公表する。