小型SUVが“孤軍奮闘”、販売競争の主戦場に 

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小型SUVが“孤軍奮闘”、販売競争の主戦場に 

 小型サイズのスポーツ用多目的車(SUV)の人気が高まっている。トヨタ自動車の「ライズ」が1月の登録車(軽自動車以外)販売で初の首位に躍り出たほか、新型肺炎の影響で市場低迷が鮮明になった2月の登録車販売でも、「ロッキー」を投入したダイハツ工業が前年同月比増を確保した。SUVは多くの人と荷物を載せられる大型車が中心だったが、狭い道路が多い国内で扱いやすく、価格も比較的手頃な小型SUVが販売競争の主戦場になりつつある。

 ライズの全長は同社の「C-HR」より約40センチ短く、トヨタのSUVの中でもひときわ小さい。昨年11月の発売から1カ月後の受注は約3万2千台と、月販目標の約8倍に膨らんだ。日本自動車販売協会連合会が集計した登録車の販売順位でライズは11月4位、12月2位。そして今年1月は登録車で唯一、1万台超を販売し、首位となった。

 ライズは子会社のダイハツからOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受け、トヨタが販売。ダイハツも同型車をロッキーとして販売しており、発売1カ月後の受注台数は目標の5倍超だった。ダイハツの松林淳(すなお)会長は、「SUVに乗りたい方は多いが、『大きくて運転が不安』、『サイズの割に荷室が狭い』という声があることを受け、新たな小型SUVを打ち出した」と強調する。

 自販連が2日に発表した2月の登録車の新車販売では、国内乗用車9ブランド中、前年同月を上回ったのはダイハツだけ。ロッキー投入効果とみられる。

 一方、マツダは昨年10月に「CX-30」を投入。同社にはすでに「CX-3」という小型SUVがあるが、これよりやや大きく、「CX-5」よりも小さい新型車として、品ぞろえを拡充。CX-3と比べて全長は12センチ、全幅は3センチしか大きくないが、室内空間を拡大し、荷室の使い勝手を向上させたことで、幅広い世代にアピールする。

 マツダの調べでは、国内登録車市場のSUV構成比は約18%で、直近の9年間で2・5倍に上昇したという。担当者は「昔は『特定の趣味の人』が買うジャンルだったが、普通の車になり、初めて車を買う人の有力な選択肢にもなった」と指摘する。

 輸入車でも、独フォルクスワーゲンが「T-Cross」、仏シトロエンが「C3エアクロス」を投入し、競争は激化している。(高橋寛次)

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