日本郵便は3日、東京・大手町の本社内で、ロボットによる郵便物の自動配達を試行したと発表した。業務の効率化につながるかどうかを検証し、将来は高層ビルやマンションといった建物内でのサービス提供を視野に入れる。
ロボットは外部の企業が開発。車輪で移動し、重さ10キロまで搭載できる。試行ではビル内にある郵便物の仕分け場所からエレベーターで移動し、事前に登録した部署まで郵便物を運んだという。
ロボットとエレベーターの連携などの分野で、日立製作所などが協力した。日本郵便はこれまで、人手不足への懸念からロボットによる配送実験を重ねてきた。同社は「今後も新しい技術と物流の融合を図っていく」としている。