経済同友会の桜田謙悟代表幹事は3日の定例会見で、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大について、「パンデミック(世界的大流行)の様相を呈する危機の中、暗いムードで消費が低迷している。景気の『気』を改善する必要がある」と強調し、「対応にはスピードとインパクト、わかりやすさの3点が必要だ」と語った。
そのうえで、「過大と思われる規模と、期限を切った上での小出しにしない対策が必要」とし、「大規模な財政出動と、民間企業は増えている内部留保を活用した大胆な投資が求められる」とした。
具体的にはネットワークを活用した遠隔医療、オンライン教育、テレワークを可能にするためのペーパーレス化や個人情報の安全な管理システムなどの環境整備措置などを例示した。
また、「サプライチェーンが一国に集中しているという大きな課題が浮かび上がった」との認識を示し、「経済界として『チャイナ+ワン』を実効あるものにしていく議論が必要だ」と強調した。