NHKの前田晃伸(てるのぶ)会長は5日、今月1日に試行が始まった新サービス「NHKプラス」について、「試行的なサービス期間中に課題を洗い出し、4月1日からの本格的なスタートに向けて万全を期す」などとするコメントを発表した。NHKプラスは、テレビ番組を放送と同時にインターネットにも流す「常時同時配信」と、放送終了後の番組を1週間視聴できる「見逃し番組配信」を楽しめる。
前田会長は新サービスについて、NHKが掲げるネットも活用した公共メディアへの進化に向けた「新しい一歩」と位置づけ、「正確な情報や質の高い多彩な番組を『いつでも、どこでも、何度でも』受け取っていただける環境を整え、視聴機会の拡大を図るものだ」と説明した。また、視聴者に対しては「利用いただければ、受信料の価値をより実感していただけるものと確信している」と呼びかけた。
NHKは、試行と同時に利用登録を始めており、すでに10万件を超える申し込みが寄せられている。