【北京=三塚聖平】中国外務省の趙立堅報道官は6日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため日本が入国制限措置を表明したことについて、「各国が自国民と外国人の命と安全、健康を守り、地域と世界の公衆衛生の安全を保つため、科学的で適当な措置を取ることは理解できる」との考えを述べた。
趙氏は「中国国内での疾病との戦いに力を注ぐと同時に、関係国と協力を強化し、情報と経験を分かち合うことなどを望む」と述べ、各国との連携を強化する方針を強調した。
6日付の中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報も「新型ウイルスが全世界で猛スピードで蔓延(まんえん)するのに従って入国管理を強化することは各国の共通認識になっている」という見方を前面に示した。中国でも、北京や上海、広東省などで日本などからの入国者に対する隔離措置が広がっており、自国の対応を正当化する狙いもあるとみられる。