韓国の丁世均首相は7日、政府の会議で、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ国際協力が重要なのに「隣国の日本政府が背を向けた」と非難し、韓国からの入国規制強化を決めた日本への対抗措置は「不可避だ」と強調した。
韓国政府は7日、国内の新型コロナウイルス感染者が7041人になったと発表した。5日に6000人を突破したばかりだった。聯合ニュースによると、死者は49人。
丁氏は、日本の感染拡大への対応についても「わが国と同じくらい透明で積極的なのか、疑わしい状況だ」と批判した。
韓国外務省は7日、日本全域を対象に、渡航自粛を促す旅行警報の第2段階を9日から発令すると発表した。これまでは安全への注意を呼び掛ける第1段階だった。同省は「日本国内の不透明な感染状況と脆弱(ぜいじゃく)な対応」に国際社会から疑問が呈されていると指摘した。(共同)