【ニューヨーク=上塚真由、ワシントン=住井亨介】米ニューヨーク州のクオモ知事は7日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、非常事態を宣言した。非常事態を宣言したのは全米で4州目となった。首都ワシントンでは、バウザー市長が同日、50代の男性の感染を発表。CNNテレビなど米メディアによると、全米の感染者は442人、死者は19人に達した。
ニューヨーク州の感染者は新たに45人確認され、計89人となった。非常事態宣言は、手指消毒液など必要な物資の確保や検査を迅速化するための措置だ。
州内で感染者が最も多いのは、ニューヨーク市近郊のウエストチェスター郡で70人。次いでニューヨーク市が11人などとなっている。ウエストチェスター郡は、同市に通う日本人駐在員とその家族が多く住むことで知られる。
一方、フロリダ州では2人が死亡し、米東部で初の死者となった。米紙ニューヨーク・タイムズによると、米国内の死者は少なくとも19人で、感染者は380人以上となった。
米国では西部ワシントン州、カリフォルニア州、首都ワシントンに隣接する東部メリーランド州でも非常事態宣言が出されている。