ＷＨＯ　拡大防止へ「努力継続を」　感染１０万人超を発表

　【ロンドン支局】世界保健機関（ＷＨＯ）は７日、新型コロナウイルスの感染者が世界全体で１０万人を超えたと正式に発表した。これに合わせ「断固とした封じ込め策や行動の管理によって、ウイルスの拡散を著しく減速させ、（拡大傾向を）反転させることは可能だ」とする声明を出し、各国・地域に感染拡大防止の努力を続けるよう呼びかけた。

　声明は「ウイルスの拡散を野放しにすることは、いかなる政府にとっても選択肢であるべきではない。それは自国の市民だけではなく、他国にも悪影響を与える」と強調。拡散拡大のペースを抑制させることで、各国の備えやワクチン開発の時間を稼ぐ重要性も訴えた。

　ＷＨＯが発表した７日付の状況報告書によると、感染者は全世界で１０万１９２７人に上り、毎日更新される同報告で初めて１０万人を突破した。