【アメリカを読む】大統領選は「新型コロナの選挙」に 選挙集会開催中止、100年前にも 





2月28日、米南部サウスカロライナ州での選挙集会で支持者と握手するサンダース上院議員。米大統領選に向けた選挙活動でもコロナウイルス対策が求められている(上塚真由撮影)

 米国でも新型コロナウイルスの感染者が増える中、11月3日の米大統領選に向けた影響が議論され始めている。トランプ米大統領の新型コロナへの対応をめぐり、野党・民主党候補は激しく批判。また、感染リスクを防ぐため、今後集会などの開催中止が相次ぐ可能性もあり、各候補の選挙活動にも波及する恐れがある。(ニューヨーク 上塚真由)

 米CNNテレビによると、7日現在で米国で少なくも19人が死亡、感染者は440人超となっている。感染者は東海岸と西海岸に集中しているが、現在、米国内の検査キットが不足している状態で、検査対象が広がれば感染確定者数はさらに増えるとの観測も出ている。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、米国では6日、「観客の健康と安全のため」として大規模イベントの中止決定が相次いだ。南部フロリダ州で今月予定されていた音楽祭「ウルトラ・ミュージック・フェスティバル」(UMF)や、南部テキサス州の映画、音楽、デジタルテクノロジーの複合祭典「サウス・バイ・サウスウエスト」(SXSW)などが中止となった。米紙によると、米プロバスケットボール(NBA)が全チームに無観客試合の準備をするよう通達するなど、スポーツ界も対策に入っている。

 こうしたイベントに加え、関係者が懸念するのは4年に1度開催され、祭りのように盛り上がる大統領選への影響だ。首都ワシントン近郊で先月26~29日に開かれた「保守政治行動会議」(CPAC)年次総会の出席者1人が、新型コロナに感染していたことが判明。総会にはトランプ氏やペンス副大統領らも参加していたが、その出席者とは接触がなかったという。

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