週明け9日午前の東京株式市場は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大を懸念する売り注文が殺到し、日経平均株価(225種)は急落した。一時1100円超下げ、約1年2カ月ぶりに節目の2万円を割り込んだ。円相場は一時1ドル=103円台まで円高が加速、原油先物相場は大幅安となり、市場に「コロナショック」が走った。
午前10時現在の平均株価は前週末終値比865円70銭安の1万9884円05銭。主力銘柄が軒並み売られる総崩れの展開で、東証株価指数(TOPIX)は60・31ポイント安の1411・15。
世界経済に深刻な打撃が及ぶと警戒し、前週末6日の米国市場ではダウ工業株30種平均が続落した。その後も米ニューヨーク州が非常事態を宣言し、イタリア北部では大規模な移動制限が始まり、フランスでは感染確認が千人を突破した。(共同)